Cornwall




2005年3月14日に、日帰りの強硬手段でCornwall地方へ行ってきました。
片道約10時間のバスの旅。あと2時間足せば、日本へ帰れてしまう時間です。(怖っ)
今回は、National ExpressのGo anywhere fare £9という特別料金で行ってきましたので、なんと往復たったの£18
3月13日の23:30発8:55着、3月14日20:30発6:22着で、車中泊2日。滞在時間は11時間半。

なんで、そんなに苦労して行く必要があったのか・・・・。
コンウォール地方は、イギリス国内で以前から唯一行ってみたいと思っていた場所だったのです。(唯一って言うのが悲しいですが・・・。)
イギリスにいつ戻ってくるかわからないし、仕事が休みなのは月曜日だけ。
今月末からは、ギリシャから始まるヨーロッパ旅行に行くので、この日が最後のチャンスだったのです。
しかも3月20日までの特別フェアで通常£34のバス代金が£18と、約半額!(フェアは不定期に実施されているので、HPで御確認下さい)

こんなに長時間バスに乗った事も無かったし、苦痛は予想されていたけれど、何事も経験っ。
苦しいのは嫌いな人は、電車で5時間半で行けます。(それでも遠いけど) £65ぐらい?みたいです。
寝台列車の場合は£100ぐらいはかかるという噂ですが、調べた訳ではないので、御確認ください。

宿代もかからないし、体力は自信があるけどお金は無い。
そんな人は、是非ともこのコースでまわってみて下さい。(笑)

              


コンウォール地方は、イングランドの南西部にあります。
以下は今回の旅のルートです。

Londonからバスで、まず@Penzance(ペンザンス)に向かいます。

ローカルバスに乗って、AMinack Theatre(ミナックシアター)に行き、

更にバスでBLand's End(ランズエンド)でブリテン島最西端を見ます。

ペンザンスに戻って、CSt Michael's Mountを見学した後、

再びペンザンスから、DSt. Ives(セント・アイヴス)に向かいました。



@Penzance(ペンザンス)

ペンザンスとは、「聖なる岬」という意味の街。

  
仕事を終えて、恒例のVictoriaコーチステーションに向かいます。
夜は23:00過ぎだと言うのに、こんなにバスを待っている人がいるのです。うーん、みんな頑張るなぁ。
そして今日の宿?のペンザンス行きのバスが到着です。23:30に出発です。


  

   
予定通り、9時間25分後の、朝8:55に到着。こんなにぴったり時間通りに到着するとは思わなかった。
今更思い出した事だけど、俺って乗物の中で眠れない体質だったんだよねぇ。
日曜日は昼間から夜中まで仕事をしていて疲れていたから、寝れると思っていたのに、結局3時間ぐらいの睡眠で到着。

ペンザンスに着いたものの、うーん・・・。予想以上に田舎だ。
バス停と、電車の駅(ロンドンから西に向かう鉄道の終着駅)の周りは写真の通り。
とりあえず、バスの時間をチェックしてみようかな。

まずはミナックシアター行きのバス。えーとっ、バス停の名前はPorthcurno。
そのバスは、んっ???なにぃーっ!2時間に一本だぁ????
あ、でも9:20にくるって事は、後20分待てば良いのか。らっきー。
参考までに、バスの時間を載せておきます。(2005年3月の時点なので、責任はとれません)

6:20 1A  8:20 1  9:20 1A  10:20 1  11:20 1A  12:20 1  13:20 1A  14:20 1  15:20 1A  16:30 1  17:40 1A

11Aも、ランズエンド行きです。ミナックシアターのあるPorthcurnoは、1Aのバスで行けます。
ただ、
のバスで行くと、ランズエンドで折り返すときに1Aのバスになるので、それでPorthcurnoに行く事もできます。
なので、実質一時間に一本と考えて良いと思います。日曜日は一日に2本しかバスが無いので、平日に観光しましょう。

バスは結構古いダブルデッカーです。
こんな時期に観光客なんてほとんどいないので、ガラガラ。しかも道が狭すぎて擦れ違う時は、時間がかかる・・・・。
敷地はかなりあまりまくっているんだけど、道路が狭いんだよねぇ。

バスは、コンウォール地方(かなり広範囲)有効一日乗車券で£7
バスの運転手から買うことができます。


AThe Minack Theatre(ミナックシアター)

  
10:00。ペンザンスからバスで40分。ミナックシアターのあるPorthcurnoのバス停に着きました。
バス停から左の写真のような坂道を登って、徒歩10分弱で着きます。
サインが所々にあるので、迷う事はまず無いと思いますが、最初に向かう方向だけは一応バスの運転手に聞いた方が良いかもです。
坂道を上るって言ったら、一方向しか無いんですけどね。

  
天気は晴れて来て、しかも海が超きれいに見えてきて、一人でウキウキです。
シアターの入り口では、右はシアター、左はビーチに行けます。赤い矢印の部分が、この分かれ道の場所です。
とりあえず、ビーチが遠目できれいだったので、左の道に行きます。

  
断崖絶壁のかなり狭い石段を降りていく事になります。上りは結構辛いですよぉ。

  

  
イギリスでは、あり得ないくらいきれいな海です。天気はサイコーっ!
しかも誰もまだビーチに来ていないので、足跡は自分のだけ。ちょっとうれしくて写真を撮ってみちゃいました。
貸切のプライベートビーチ。 贅沢気分。 夏だったらなぁ。泳いだのに・・・・・。

  
   左の写真は、クリックすると拡大されます。
右写真の岩の裏側にミナックシアターがあります。

  
しつこいと言われても、海の写真は載せますよぉ。

  

  
たった一人の女性が、何年もかけて作り上げたのが、このミナックシアターです。
客席に彫られた文字は、今まで公演された作品を刻んでいるそうです。
舞台の裏はすぐに絶壁になっている、屋外の劇場です。
2005年は、5月24日から9月13日まで、毎晩公演されるそうです。
チケットは£6ぐらいからあって、結構安いですよね。B&Bが近くにあるので、ここで一泊するのも良いと思います。
詳しくはhttp://www.minack.com/でチェックしてください。

舞台をやっていない時期も、シアターを見学する事が可能です。
オフシーズンでも、10:00〜16:00までオープンしています。入場料金は、£2.50(学生£1.80)


(参考写真)

    
ランズエンド方面のバスは、2時間に一本しかないので、ココでは2時間滞在は必須です。
ミナックシアターの上の方に、カフェがあって軽食をとることができます。
自分が食べたのは、ベイクドポテト(ハム付き)£4、カプチーノ£1.15。
窓側の席からは、シアターを見下ろす事ができます。

11:59のバスに乗って、ランズエンドへ向かいます。


BLands End(ランズエンド)

ミナックシアターのあるPorthcurnoから、バスで約15分。
ブリテン島最西端のランズエンド(地の果て)があります。
12:15頃到着。

  
子供だましのアトラクションが何個かあって、商魂丸出しです。


  
ガイドブックによく載っている、最西端の標識。
実は、この標識の横で写真を撮るためには、入場料£3=約600円もかかるんです。やりすぎです。 
みんな柵の外側から写真を撮っています。
ちなみに、自分の好きな文字を入れて、記念撮影するサービスは、£5.50です。


  
ミナックシアターでは晴れていた天気も、ここではどんより天気になってしまった。
地の果てのイメージには、ぴったりの曇り空。
FIRST&LAST HOUSEは、オフシーズンの為休業中。


  
なんで道があるのに、橋が架かっているのかな?と、渡ってみると・・・
橋からは、右の写真のような、波によって浸食された岩を見る事ができます。


 ←これ、バス停です。
ランズエンドから、ペンザンスへは一時間に一本運行しているので、ここでの滞在は一時間でした。
かなりの強風で寒いし、一時間ではあまってしまったので、カフェで一休み。
13:15のバスで、14:10にペンザンス着です。



CSt Michael's Mount(聖マイケルズ・マウント)


フランスの有名なモンサンミッシェルのイギリス版。
ペンザンスの東、約5KmのところにMarazionという町があって、その町の海岸から200〜300m程離れて浮かぶ小さな島です。
バスでも鉄道でも、ペンザンスの駅に向かう車窓から、左側に見る事ができます。

干潮時には、マウントまで歩いて渡る事ができますが、満潮時はフェリー(片道£1.20)で。

  
PenzanceからMarazionへは、何本かバスが出ているので、一時間に2〜3本は運行しています。所要20分ぐらい。
自分は2番のバスを使いましたが、町は非常に小さく、適当なところで下車して砂浜を歩いて行きました。

丁度天気が崩れてきて、小雨がパラパラ。ぅーん。最悪だぁ。
到着したのは15:00頃でしたが、丁度干潮だったので歩いて渡りました。


  
観光客は、本当に少ない。←実は5月までこの島の修道院はクローズだそうで、知らなかったぁ。
家の壁に、この島と周りの町の地図が書いてありました。

結構期待していたのに、あいにくの天気&島の入り口まで行ってその先には進めず、ちょっとがっかり。
やっぱり行くなら夏なんだなぁ。
そんな訳で、見学は30分足らずで終了して、すぐにペンザンスに戻ります。


DSt. Ives(セント・アイヴス)


予定では、このSt. Ives(セント・アイヴス)は行かないつもりでした。
日帰りだし、たぶん行っている時間は無いと考えていたので・・・・。

ところが、バス停で時間をチェックしてみると、、St. Ivesまで30分で行けるじゃないですかっ!!
しかも、予想以上に時間が余っていたので、せっかくだから行ってみようか、という結論になりました。


  
16:00頃に町に到着しました。バス停は丘の方にあって、下っていきます。
途中で観光案内所があって、地図をもらって町を散策開始。
非常に小さな町で、道路もとても狭く、なんだか期待できそうっ。

  
St. Ivesは、芸術家が多い港町として有名です。なので、写真のような小さいギャラリーが多数あります。
そしてちょっと路地に入ると、こんな感じ。狭い道に白い壁。これから行く、ギリシャのミコノス島もこんなのかなぁって期待っ!


  
小腹が空いたので、コンウォール地方名物のコーニッシュパスティー(写真)を食べてみました。
結構なボリュームで、£1.80。ポテトとチーズ、ベーコンが入っているパスティーでした。
閉店間際だったので、ちょっと冷め気味でしたが、おいしかったなぁ。


  
テートギャラリーの最上階のカフェからの眺めが最高っ!って噂だったので、行ってみると月曜日は休館日( -_-)ぉ-ぃ。
そこから右を見ると、丘が見えます。


  
そこに高いところがあるのならば、行かない訳がありません。
丘からは、、St. Ivesの町と海が一望できる、最高のビュースポットなのです。
ベンチが設置されていたので、しばらくボーっと景色を見ていました。
  
  
海に黒いポツポツが見えます。ん??? 右の写真は拡大して見れます。
サーファーです。 気温はたぶん10℃以下。 ひゃ さむそぅ



えー、拡大写真です。 軽く40人はいました。 もちろんこの写真外にもいます。
寒くても、波に乗りたい人は関係ないんですね。

ここは、本当にサーフィンに向いた、良い波がきていました。
町には、確かに多くのサーファーショップが有りました。

オーストラリアに行ったら、ゴールドコーストで、サーフィン絶対やるぞっ。
余談ですが、町にダイビングショップもありました。もちろん閉まってましたが・・・・。
イギリスの海ってどうなんだろう?何がいるんだろう?夏でも寒そぅ・・・・・。


セントアイヴスは、こじんまりとした小さい町だけど、とても魅力があります。
本当は夏に来たかったなぁ。
ここなら海水浴も思いっきり楽しめそうだし、晴れていたら丘からの景色も、最高だったに違いありません。


  
セントアイヴスを後にして、ペンザンスに戻ってきました。時刻は18:00。London行きのバスの時間は20:30。
とりあえず、町を散策・・・って、何も無い(>_<)
左の写真、これがメインストリートなんです。
しかも、ほとんどの店が、18:00の時点で閉まっている。はぁ、田舎だったのを忘れていたよぉ。

レストランもほとんど無いので、パブに入ってみました。
中はローカルの人ばかりで、いきなり入ってきたアジア人の俺は、なんだか居心地が悪い。
とりあえずビールを一杯飲んで外に出てみるも、やっぱり何も無くて、他のパブに行って時間をつぶしました。
今回の旅で、10時間のバスよりも、この2時間半の暇つぶしが一番辛かった。
バスだったら眠れるけど、何もしないでブラブラするには限界が・・・・。
もっとセントアイヴスにいれば良かったなぁ。
皆さん、気をつけてください。
本当にペンザンスには、なぁーんにもありません。


20:30のバスに乗って、Londonに向かいました。
さすがにこの日は疲れていたので、バスの中でも睡眠をとることができました。
帰りのバスは、9時間50分かかります。往きより時間がかかる理由は、Heathrow Airportに寄るからなんです。
この長時間のバス旅の後に、更に飛行機に何十時間も乗ると考えたら、恐ろしくなって、そんな人達に脱帽です。


コンウォールは、夏場に行けばもっと最高だったと思います。
ミナックシアターで劇を見て、St.Ivesで海水&日光浴をしながら、ゆっくり過ごす。
また、夏にイギリスに来る機会があるのなら、絶対にコンウォール地方に戻ってくるぞっ!


参考までに、旅の費用

交通費 

£18(London⇔Penzance) £7(コンウォール地方バス一日券) £2.30(Victoriaまでの地下鉄代金)

交通費計 £27.30

食事、コーヒー、見学料
£23ぐらいだったかな?

合計£50=約10000円ぐらいでした。安っ!


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